メークインの特徴とおすすめ調理法

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◆メークインとは?特徴を詳しく解説

じゃがいもの品種の中でも、特に煮物に向いていることで知られているのが「メークイン」です。そのメークインの魅力を深掘りしながら、特徴や他品種との違いについて詳しく紹介していきます。日常の献立に活かせるよう、味・食感・調理法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

・メークインの基本情報と外観の特徴

メークインはイギリス原産のじゃがいもで、日本には昭和初期に導入され、今では北海道を中心に広く栽培されています。形状は細長い楕円形で、皮はつるりとした淡い茶色をしています。男爵いもなどの丸っこい品種と比べると、見た目に明らかな違いがあります。

サイズは中くらいのものが多く、皮が比較的薄くて剥きやすいのも特徴です。また、芽が浅くて少ないため、下処理がしやすく、調理の手間が省ける点も主婦や料理初心者にとっては嬉しいポイントでしょう。

・メークインの味・食感・栄養成分

メークインの最大の魅力は、その「ねっとり」とした食感にあります。水分量が多く、加熱してもホクホクにはならず、しっとりとした舌触りに仕上がります。この特徴は煮物料理との相性が抜群で、煮崩れしにくいため、形を保ったまま味をしっかりと染み込ませることができます。

味わいは甘みがあり、どこかやさしい印象を受けるじゃがいもです。栄養面では、ビタミンCやカリウムが豊富で、特にビタミンCは加熱しても壊れにくいのがじゃがいもの特長。食物繊維も適度に含まれているため、腸内環境のサポートにも一役買ってくれます。

・他のじゃがいも(男爵・キタアカリ等)との違い

では、メークインは他の代表的なじゃがいもとどう違うのでしょうか。例えば「男爵いも」はホクホク系の食感が特徴で、ポテトサラダやコロッケなど、加熱後に崩す料理に向いています。キタアカリも同じくホクホクタイプで、甘みが強く、見た目は男爵に似ていますが、やや黄色がかった果肉を持っています。

一方、メークインは煮込みや形を残したい炒め物などに適していて、料理ごとにじゃがいもを使い分けることで、よりおいしく仕上がるというわけです。このように、メークインは「しっとり系」で「煮崩れしにくい」個性を持ち、ホクホク系の品種とは一線を画しています。

◆メークインにおすすめの調理法

しっとりとした食感と煮崩れしにくい特性を持つメークインは、どんな料理に使うとその良さを最大限に引き出せるのでしょうか。ここでは、定番の煮物をはじめ、炒め物や揚げ物、スープやグラタンといったさまざまな調理法ごとに、メークインの適性とおすすめの使い方を紹介します。

・煮物に適している理由とレシピ例

メークインがもっとも得意とする調理法といえば、やはり煮物です。その理由は、加熱しても形が崩れにくく、味がじっくり染み込む性質にあります。特に「肉じゃが」は、メークインのポテンシャルを存分に活かせる代表格の一品です。

【おすすめレシピ:メークインの肉じゃが】

1.メークイン(中サイズ)2個を乱切りにして、水にさらしてアクを抜く。

2.牛肉、玉ねぎ、人参とともに鍋に入れ、だし汁と醤油、みりん、砂糖で調味。

3.中火で煮込み、じゃがいもに箸がスッと通るまで煮る。

4.最後に火を止めて少し冷ますと、味がより染みて美味しくなる。

また、カレーやシチューなどに使用する場合も、煮込み時間が長くなっても形を保ってくれるため、具材としての存在感が持続します。しっとりとした食感がルーと一体感を生み出し、口の中で滑らかにとけていくのが魅力です。

・炒め物・揚げ物にも使える?

メークインは煮物向きというイメージが強いですが、炒め物や揚げ物にもじゅうぶん使えます。たとえば、じゃがいもとベーコンの炒め物では、加熱しても崩れないメークインの特性が活かされ、しっとりとした食感が全体にまとまりを与えてくれます。

一方で、フライドポテトのようにカリッとした食感を重視する場合は、男爵などホクホク系の方が向いていますが、メークインでも「しっとりモチモチ系」のフライドポテトを作るには最適です。

ポイントは、揚げる前に一度茹でて表面を乾かすこと。これによって揚げたときにカリッと仕上がりやすくなり、メークイン独特のしっとり感と外側の香ばしさが両立します。

・スープやグラタンに使う際のポイント

スープやグラタンなど、じっくり火を通す料理でもメークインは優れた働きを見せてくれます。特にポタージュ系のスープでは、ミキサーにかけたときに滑らかでとろみのある質感になり、牛乳や生クリームとのなじみも抜群です。

グラタンに使う場合は、薄切りにしたメークインを牛乳やバターで煮込んでからオーブンで焼く「ポテトグラタン」が定番。ホクホクよりもしっとりタイプのメークインは、ソースとの一体感が高まり、口当たりがなめらかになります。

下処理のコツとしては、薄くスライスした後に一度水にさらし、デンプンを軽く落としておくと、べたつかず上品に仕上がります。

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◆メークインの選び方と保存方法

せっかく美味しいメークインを手に入れるなら、できるだけ新鮮で状態の良いものを選びたいですよね。そして、買ったあともできる限り長くおいしさを保つためには、適切な保存方法が欠かせません。ここでは、選び方のコツと保存方法のポイントを詳しく解説します。

・おいしいメークインの見分け方

新鮮で質の良いメークインを見極めるためには、以下のポイントに注目してみてください。

形がふっくらしている:細長い形状の中でも、しぼんでいたり、角ばっていたりするものは避け、丸みのあるふっくらとしたものを選びましょう。

皮がなめらかでシワがない:皮にシワがあると乾燥や劣化のサインです。つやがあり、均一な色合いの皮が目印。

芽が出ていない:芽が出ているものは古くなっている証拠。特に緑色がかっていたり、芽が長くなっている場合は避けましょう。

傷や変色がない:打ち身のあるものや黒ずんでいる箇所が見られるものは、内部が傷んでいる可能性があります。

また、触ったときに硬さがあることも重要です。柔らかくなっていたり、部分的にふにゃっとしている場合は鮮度が落ちている可能性が高いため、避けるのが無難です。

実際に商品を手に取って選べないオンラインショッピングでは、商品説明をしっかり確認しましょう。産地や品種名、サイズ、発送時期などが記載されていることが多いです。特に北海道産は品質が安定しており、味や食感も信頼できます。

・長持ちさせる保存のコツ

メークインをできるだけ長持ちさせたい場合は、保存環境を工夫することがカギになります。以下、保存方法ごとの特徴と注意点を紹介します。

・常温保存

適した環境:風通しが良く、涼しくて直射日光が当たらない場所(理想は10℃前後)。

保存期間:約1~2週間程度。

ポイント:紙袋や新聞紙に包んで、暗所で保管すると芽が出にくくなります。玉ねぎと一緒に保存するとお互いに劣化を早めるので、別々に保管しましょう。

・冷蔵保存

注意が必要:冷蔵庫内(特に野菜室)は5℃以下になることが多く、じゃがいもにとっては低すぎる温度です。低温障害により甘味が増してしまったり、変色することがあります。

使う場合のコツ:新聞紙などで包んでから野菜室に入れると、温度変化がやや和らぎます。

・冷凍保存

そのままではNG:生のまま冷凍すると、解凍時に水分が抜けてスカスカの食感になります。

おすすめの方法:一度火を通してから(蒸す・茹でる)、マッシュ状にして冷凍。コロッケやポタージュなどに再利用できます。

保存期間:約1ヶ月を目安に使い切りましょう。

メークインの保存では、「乾燥させない」「光を避ける」「適温を保つ」の3点がポイントになります。ちょっとした工夫で、鮮度がぐっと長持ちしますよ。

◆まとめ - メークインの魅力と活用法を再確認

メークインは、しっとりとした独特の食感と、煮崩れしにくいという特性を活かして、煮物をはじめとするさまざまな料理に活用できる万能型のじゃがいもです。細長くなめらかな形状は見た目にも美しく、皮が薄く扱いやすいこともあって、料理初心者にもおすすめの品種と言えるでしょう。

特に肉じゃがやカレーのように煮込み時間が長い料理では、型崩れせず、味が中までしっかり染み込む点が大きな強みです。炒め物やスープ、グラタンでもそのしっとり感が料理全体のまとまりを高め、主役にも脇役にもなれる頼もしい存在です。

また、購入時の見極め方や保存方法をしっかり押さえておけば、より長くおいしさを楽しむことができます。品種ごとの特徴を理解して料理に合わせて使い分けることは、家庭料理のクオリティをグッと引き上げてくれます。

忙しい毎日の中でも、食卓にやさしい美味しさをもたらしてくれるメークイン。ぜひ今日の献立に取り入れて、その魅力を実感してみてください。

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